医療事務の人間関係は大変?42年間現場で見てきた悩みと付き合い方

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「医療事務は人間関係が大変なのでは?」と不安に思っている方や、実際に職場の人間関係に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

私は42年間、医療事務の現場で働き、管理職として多くのスタッフから相談を受けてきました。

中でも多かったのが、同僚との人間関係についての悩みです。

医療事務は女性が多く、スタッフ同士だけでなく、医師や看護師など多くの人と連携して働く仕事です。

この記事では、長年の現場で実際に見てきた人間関係の悩みや、管理職として相談を受ける中で感じてきたこと、職場でうまく付き合っていくために大切だと思うことをお伝えします。

医療事務として長く働くために、仕事の知識やスキルはもちろん大切です。

でも私は42年間働いてきて、もう一つ、とても大切なものがあると感じています。

それが、職場の人間関係です。

どれだけ仕事が好きでも、人間関係がうまくいかなければ、毎日職場へ行くことがつらくなることがあります。

反対に、忙しくて大変な職場でも、周りの人と助け合える関係ができていれば、「今日も頑張ろう」と思えることもあります。

私は管理職として、多くのスタッフから人間関係についての相談を受けてきました。

同僚とうまくいかない。

先輩から厳しく言われる。

仕事に対する考え方が合わない。

医師や看護師との関係に悩んでいる。

相談内容はさまざまでした。

人が集まって働く以上、すべての人と気が合うわけではありません。

だから私は、「全員と仲良くしなければならない」とは思っていません。

ただ、医療事務は一人だけで完結できる仕事ではありません。

患者さんへの対応、受付、会計、レセプト、医師や看護師との連携など、多くの人と協力しながら仕事を進めます。

そのため、人間関係の問題が仕事にまで影響すると、本人だけでなく、周囲のスタッフ、そして場合によっては患者さんにも影響してしまいます。

では、医療事務の職場では、実際にどのような人間関係の悩みが起こりやすいのでしょうか。

私が42年間の現場で見てきた経験からお話ししたいと思います。

  1. 医療事務の人間関係で多いのは同僚との悩み
    1. ベテランスタッフにはベテランなりの不満がある
    2. 不満があっても直接伝えられないことがある
    3. 中堅スタッフには「慣れ」が出てくることもある
    4. 「私はやっている」「あの人はやっていない」が人間関係を悪くする
    5. どちらか一方だけが悪いとは限らない
  2. 女性が多い医療事務の職場で感じた難しさと良いところ
    1. 職場の噂話は思っている以上に早く広がる
    2. 医療機関では身だしなみにも一定のルールがある
    3. 女性が多いからこそ助け合えることもある
    4. 自分が助けてもらった経験が、次の人への優しさになる
    5. 「女性が多いから大変」と決めつけなくてもいい
  3. 医師や看護師との人間関係で苦労することもある
    1. 患者さんには優しくても事務スタッフには厳しい医師もいる
    2. 医師には医師の仕事があり、事務には事務の事情がある
    3. レセプト請求では医師への確認が必要になることがある
    4. 診断書が遅れると困るのは患者さん
    5. 看護師との連携も欠かせない
    6. 職種が違えば「当たり前」も違う
    7. 「話しかけにくい」で終わらせないことも大切
    8. 最終的に大切なのは患者さん
  4. 人間関係の相談を受けた管理職として大切にしてきたこと
    1. まず相談してきた人の話を聞く
    2. 相手の良いところも伝えるようにしてきた
    3. 相手の話も聞いて事実を確認する
    4. 歩み寄れるならサポートする
    5. 全員と仲良くする必要はない
    6. 人間関係を仕事に持ち込まないことは大切
    7. 人間関係が悪いと周囲まで疲れてしまう
    8. 管理職でも人間関係をすべて解決できるわけではない
    9. 現場で感じたこと
  5. まとめ|医療事務の人間関係だけで辞める前に考えてほしいこと
    1. 配置や関わり方を変えるだけで状況が変わることもある
    2. 無理に仲良くしようとしなくてもいい
    3. 転職すれば人間関係が必ず良くなるとは限らない
    4. それでも辞めたいという意思が強ければ無理には引き止めない
    5. 人間関係が良いことは「仲良し」であることとは少し違う
    6. 人間関係は仕事を辞める理由にも、続けられる理由にもなる

医療事務の人間関係で多いのは同僚との悩み

医療事務の人間関係について、私がこれまで最も多く相談を受けてきたのは、同僚との関係でした。

医師や看護師との関係に悩むこともありますが、やはり毎日一緒に働き、同じ仕事を分担する医療事務スタッフ同士だからこそ、ちょっとした不満が積み重なることがあります。

特に私が現場で何度も見てきたのが、仕事のできるベテランスタッフと、仕事に慣れてきた中堅スタッフとの間に生まれるすれ違いです。

ベテランスタッフにはベテランなりの不満がある

長年働いているベテランスタッフは、仕事をよく知っています。

患者さんへの対応にも慣れ、業務の流れも理解しています。

周囲の状況を見ながら、

「今、何を優先しなければならないか」

「誰が困っているか」

「どこに仕事がたまっているか」

まで気づける人も少なくありません。

だからこそ、周りの仕事ぶりが気になることがあります。

私が経験してきた職場では、

「忙しいのに無駄話をしている」

「自分の仕事だけ終わればいいと思っている」

「もう少し周りを見て動いてほしい」

といった不満を、ベテランスタッフから聞くことがありました。

確かに、忙しい人の横で誰かが長く雑談をしていれば、「どうして私ばかり忙しいの?」と思うのも無理はありません。

仕事を真面目にする人ほど、周囲の仕事ぶりが気になることもあります。

ただ、ここで人間関係が難しくなります。

不満があっても直接伝えられないことがある

仕事のできるベテランスタッフだからといって、必ずしも後輩の指導が得意とは限りません。

私が見てきた中には、仕事はとてもよくできても、リーダーなどの役職に就くことを望まない方もいました。

責任ある立場になることを避けたい。

人を指導することが苦手。

仕事はしたいけれど、人をまとめる役割までは担いたくない。

理由はさまざまです。

そのため、中堅スタッフの仕事ぶりに不満があっても、本人には直接伝えず、

「もっとちゃんとしてほしい」

「どうして誰も注意しないの?」

という不満だけがたまってしまうことがあります。

そして、その不満を別の同僚に話すことで、人間関係がさらに複雑になることもありました。

私はここに、職場の人間関係の難しさがあると思っています。

仕事ができることと、人を指導できることは同じではありません。

本人に直接伝えなければ改善されないこともありますが、伝え方によっては関係が悪くなることもあります。

だからこそ、本来はリーダーや管理職が間に入り、必要な指導をすることが大切です。

中堅スタッフには「慣れ」が出てくることもある

一方、中堅スタッフにも事情があります。

新人の頃は、

「間違えないようにしよう」

「早く仕事を覚えよう」

と一生懸命だった人でも、仕事に慣れてくると少しずつ余裕が生まれます。

余裕ができること自体は悪いことではありません。

むしろ、成長した証拠でもあります。

ただ、その「慣れ」が時として気の緩みにつながることがあります。

私が経験した職場では、仕事に慣れてきた頃から無駄話が増えたり、自分の担当業務だけを終わらせて周囲の忙しさに気づかなかったりするケースもありました。

本人には、「自分の仕事はきちんとやっている」という思いがあるかもしれません。

でも、ベテランスタッフから見ると、「周りがこんなに忙しいのに、なぜ手伝わないの?」と感じます。

ここで、双方の認識にズレが生まれます。

「私はやっている」「あの人はやっていない」が人間関係を悪くする

職場の人間関係がこじれる時によくあるのが、「自分はこれだけやっているのに、相手はやっていない」という気持ちです。

これはベテランにも中堅にも起こります。

ベテランは、「私は周りを見ながらこれだけ仕事をしている」と思う。

中堅は、「私は自分の担当をきちんとやっている」と思う。

どちらも、自分なりには仕事をしているのです。

しかし、お互いが見ている「仕事」の範囲が違うため、不満が生まれます。

医療事務は、担当業務だけをしていれば終わる仕事ではないことがあります。

患者さんが集中すれば受付を手伝う。

電話が鳴り続ければ誰かが対応する。

会計が混雑すれば、できる人が応援する。

急な欠勤が出れば、周囲でカバーする。

「自分の仕事」と「みんなの仕事」の両方を見る必要があります。

ここがうまく共有できていない職場では、人間関係の不満が生まれやすいと感じています。

どちらか一方だけが悪いとは限らない

人間関係の相談を受けていると、「あの人が悪いです」という話になることがあります。

もちろん、明らかに問題のある言動については、きちんと対応する必要があります。

でも、長年多くの相談を受けてきた私は、人間関係はどちらか一方だけの話を聞いて判断するのは難しいと感じています。

ベテランスタッフには、「もっときちんと仕事をしてほしい」という思いがある。

中堅スタッフには、「自分なりに仕事をしているのに、いつも悪く言われる」という思いがあるかもしれません。

双方の話を聞いてみると、それぞれに言い分があることも少なくありません。

だからこそ、私は人間関係の相談を受けた時、まず一人の話だけですべてを判断しないようにしてきました。

相手の話も聞く。

何が事実なのかを確認する。

そのうえで、仕事に影響している問題があれば改善を考える。

人間関係は感情が絡むため、簡単には解決できません。

でも、少なくとも、「好き嫌い」と「仕事」は分けて考える必要があると私は思っています。

同じ職場だからといって、全員が友達になる必要はありません。

気が合わない人がいてもいいのです。

ただ、お互いが社会人として必要なコミュニケーションを取り、患者さんや周囲のスタッフに悪影響を与えないように仕事をする。

それが、医療事務の職場で人間関係とうまく付き合っていくための基本ではないかと、私は長年の経験から感じています。

女性が多い医療事務の職場で感じた難しさと良いところ

医療事務は、女性が多く働いている職場です。

私自身、42年間医療事務の現場で働き、多くの女性スタッフと一緒に仕事をしてきました。

「女性が多い職場は、人間関係が大変なのでは?」

そう思っている方もいるかもしれません。

確かに、長く働いていると、女性が多い職場ならではの難しさを感じることはありました。

しかしその一方で、女性が多いからこそ、お互いの生活や家庭の事情を理解し、助け合える場面もたくさん見てきました。

私は、「女性が多い職場だから人間関係が悪い」と単純に考えることはできないと思っています。

良いところも、難しいところもあります。

職場の噂話は思っている以上に早く広がる

私が経験してきた職場で感じたことの一つが、噂話が広まりやすいことです。

誰かが話したちょっとしたことが、気づいた時には多くの人が知っている。

そんなこともありました。

「○○さん、辞めるらしいよ」

「○○さん、上司と何かあったみたい」

最初は何気ない会話だったとしても、人から人へ伝わるうちに、少しずつ内容が変わってしまうこともあります。

もちろん、これは女性だけに限った話ではありません。

人が集まる職場であれば、どこでも起こる可能性があります。

ただ、医療事務はスタッフ同士が毎日近い距離で働き、休憩時間なども一緒に過ごすことが多いため、私が経験してきた中では、話が広がるのが早いと感じることがありました。

特に気をつけなければならないのは、本人がいないところでの話が、人間関係を悪くしてしまうことです。

最初は単なる雑談だったとしても、

「○○さんが、あなたのことをこう言っていたよ」

と誰かが伝えれば、そこから関係が悪くなることもあります。

私は長年働いてきて、職場では、「この話は本人が目の前にいても言えることだろうか」と、一度考えることが大切だと思うようになりました。

何気なく口にした一言が、思わぬところまで広がることがあるからです。

医療機関では身だしなみにも一定のルールがある

もう一つ、職場で指導が必要になることがあったのが、身だしなみです。

特に若いスタッフの中には、「おしゃれを楽しみたい」という気持ちを持つ方もいます。

それ自体は、ごく自然なことだと思います。

ただ、医療機関で働く以上、一般的な職場以上に身だしなみについて一定のルールが設けられていることがあります。

髪型や髪色。

ネイル。

アクセサリー。

メイク。

制服の着こなし。

細かな基準は勤務先によって違いますが、医療機関では清潔感や安全面、患者さんに与える印象も大切です。

本人にとっては、「これくらいなら大丈夫でしょう」と思うことでも、職場のルールでは認められない場合があります。

そこで注意をすると、「どうしてそこまで言われるの?」と不満につながることもありました。

一方、注意する側は、「決められたルールなのだから守ってほしい」と思います。

こうしたちょっとした価値観の違いも、人間関係のすれ違いにつながることがあります。

私は、身だしなみについて注意する時も、単に、「ダメだから直してください」と言うだけではなく、「なぜ、このルールが必要なのか」まで伝えることが大切だと思っています。

医療機関の受付は、患者さんが最初に接する場所でもあります。

以前の記事でもお伝えしましたが、受付は医療機関の「顔」です。

だからこそ、自分の好みだけではなく、患者さんからどう見えるかを考える必要があります。

女性が多いからこそ助け合えることもある

ここまで読むと、「やっぱり女性が多い職場は大変なのかな」と思われるかもしれません。

でも、私は決してそうとは思っていません。

42年間働いてきて、女性が多い職場だからこその温かさや助け合いも、たくさん見てきました。

特に感じるのが、結婚や出産、子育てなどへの理解です。

医療事務の職場には、既婚者や子育て中のスタッフも多くいます。

「子どもが急に熱を出した」

「保育園から迎えに来てほしいと連絡があった」

「学校行事があるので休みたい」

子育てをしていると、予定どおりにいかないことがたくさんあります。

そんな時、

「お互いさまだから」

「今日は私たちで何とかするから、早く行ってあげて」

と協力し合える職場もありました。

自分自身も同じ経験をしているからこそ、相手の事情を理解できるのです。

これは、女性が多い職場の大きな良さの一つだと私は感じています。

自分が助けてもらった経験が、次の人への優しさになる

子育て中に周囲から助けてもらった人が、数年後、今度は別の子育て中のスタッフを助ける。

そんな姿も何度も見てきました。

「私も子どもが小さい時に助けてもらったから」

そう言って、自然に仕事を引き受けてくれることがあります。

私は、こういう関係ができている職場は強いと思っています。

誰かが急に休んでも、「また休んだ」と責めるのではなく、「今日はみんなでカバーしよう」と思える。

もちろん、いつも同じ人だけに負担が偏れば、不満が出てしまいます。

助け合いは、一方通行では長く続きません。

自分が助けてもらった時には感謝し、できる時には今度は自分が誰かを助ける。

その積み重ねが、働きやすい職場をつくるのだと思います。

「女性が多いから大変」と決めつけなくてもいい

医療事務を目指している方の中には、

「女性ばかりの職場は怖そう」

「人間関係が大変そう」

と不安に思っている方もいるかもしれません。

確かに、噂話やグループのような人間関係に悩むことがまったくないとは言えません。

私も長い現場経験の中で、さまざまな問題を見てきました。

でも、それだけではありません。

困っている人を助ける。

子育てや家庭の事情を理解する。

忙しい時には声を掛け合う。

落ち込んでいる同僚を励ます。

そんな温かい関係も、たくさんありました。

だから私は、「女性が多い職場だから人間関係が悪い」と最初から決めつける必要はないと思っています。

大切なのは、女性が多いか男性が多いかではなく、お互いを一人の社会人として尊重し、必要な時に助け合える関係をつくれるかどうかではないでしょうか。

人間関係には難しい面があります。

でも、人とのつながりがあるからこそ、つらい時に支えてもらえることもあります。

私が42年間、医療事務を続けてこられた理由の一つにも、きっと一緒に働いてきた多くの仲間の存在があると思っています。

医療事務で長く働くために大切なこと|長年の現場経験から伝えたいこと
医療事務で長く働くために大切なこととは何でしょうか。長年医療事務の現場で働いてきた経験をもとに、長く続く人の特徴、辞める人に多い理由、伸びる新人の共通点、そして医療事務という仕事の魅力をわかりやすく解説します。これから医療事務を目指す方や、仕事に悩んでいる方にも参考になる内容です。

医師や看護師との人間関係で苦労することもある

医療事務の人間関係は、同じ医療事務スタッフ同士だけではありません。

毎日の仕事では、医師や看護師をはじめ、さまざまな職種の方と関わります。

医療事務は一人だけで仕事を完結できないため、医師や看護師とのコミュニケーションも、とても大切です。

私は42年間、多くの医師や看護師と一緒に仕事をしてきました。

もちろん、優しく接してくださる方もたくさんいました。

一方で、医療事務スタッフが「話しかけにくい」「少し怖い」と感じてしまう医師や看護師がいたことも事実です。

患者さんには優しくても事務スタッフには厳しい医師もいる

医師と一言でいっても、当然ながら人柄はさまざまです。

誰に対しても穏やかな先生。

忙しくても質問に丁寧に答えてくださる先生。

事務スタッフにも気さくに声を掛けてくださる先生。

本当にいろいろな方がいます。

その一方で、患者さんにはとても優しく接していても、事務スタッフには厳しいという医師もいました。

医療事務から何か確認した時に、「そんなことまで聞かないと分からないの?」という雰囲気を出されれば、経験の浅いスタッフほど萎縮してしまいます。

一度強い口調で言われると、「また怒られたらどうしよう」と思い、次から声を掛けること自体が怖くなることもあります。

でも、医療事務には、どうしても医師に確認しなければ進められない仕事があります。

だからといって、確認せずに自分たちだけで判断するわけにはいきません。

ここに、医療事務ならではの難しさがあります。

医師には医師の仕事があり、事務には事務の事情がある

長く医療現場で働いていると、医師が事務業務を後回しにしてしまう場面にも何度も出会います。

これは必ずしも、「事務の仕事を軽く見ている」ということではないと思っています。

医師にとって最優先なのは、当然ながら患者さんの診察や治療です。

外来診療。

病棟での診察。

検査。

手術。

急変した患者さんへの対応。

そのような仕事の中で、事務から依頼されたことが後回しになるのは、ある程度仕方のないこともあります。

私たち医療事務も、その事情は理解しなければなりません。

ただ、事務側にも期限があります。

特に困るのが、レセプト請求や診断書など、医師の確認や記載がなければ進められない仕事です。

「先生も忙しいから仕方がない」と、いつまでも待っているわけにはいかないこともあります。

お互いに大切な仕事を抱えているからこそ、調整が必要になります。

レセプト請求では医師への確認が必要になることがある

医療事務の重要な仕事の一つに、レセプト業務があります。

診療内容によっては、そのまま請求しても審査で認められない可能性があり、医師への確認が必要になることがあります。

病名の確認が必要な場合もあれば、診療内容について詳しい説明をお願いする場合もあります。

こうした確認ができなければ、請求を進められないことがあります。

医療事務側には、「期限までに確認しなければならない」という事情があります。

一方、医師は診療で忙しい。

「今は話しかけられない」

「あとで確認しよう」

と思っているうちに時間が過ぎてしまうこともあります。

このような時、医療事務には相手の状況を見ながら、それでも必要なことはきちんと伝える力が求められます。

ただ待っているだけでもいけない。

かといって、忙しい時に何度も急かせば関係が悪くなることもある。

この加減は、経験を重ねながら身につけていく部分も大きいと思います。

診断書が遅れると困るのは患者さん

私が特に気になってきたのが、診断書などの書類作成です。

医師が忙しく、なかなか作成が進まないことがあります。

しかし、診断書を待っているのは患者さんです。

患者さんによっては、職場への提出が必要な場合もあります。

保険などの手続きで必要になることもあります。

医療事務の窓口には、「診断書はまだできませんか?」と問い合わせが入ります。

その時、患者さんと直接やり取りするのは事務スタッフであることも少なくありません。

医師にお願いしているけれど、まだ完成していない。

事務スタッフだけでは作成できない。

でも、患者さんは困っている。

こうした間に立つことも、医療事務の難しさの一つです。

私は、「事務の仕事だから後回しでもいい」と考えることはできないと思っています。

その先には、待っている患者さんがいるからです。

看護師との連携も欠かせない

医療事務は、看護師との関わりも非常に多い仕事です。

患者さんの案内。

診察の順番。

検査への誘導。

入院に関すること。

医師への確認。

日々のさまざまな場面で連携します。

看護師にも、優しく話しかけてくださる方もいれば、忙しい時には厳しい口調になる方もいます。

医療現場では、一刻を争うこともあります。

そのため、普段の職場とは違う緊張感があります。

医療事務側が、「冷たく言われた」と感じたとしても、その時の状況によっては、看護師にも余裕がなかったのかもしれません。

もちろん、どのような状況でも相手を傷つける言い方をしてよいわけではありません。

ただ私は、長年働く中で、言葉だけではなく「なぜそのような対応になったのか」という背景まで考えることも大切だと感じるようになりました。

職種が違えば「当たり前」も違う

医療事務、医師、看護師。

同じ医療機関で働いていても、それぞれ専門とする仕事が違います。

そのため、自分たちにとって当たり前のことが、相手にとっては当たり前ではないことがあります。

医療事務は、「この書類は今日中に確認してほしい」と思っている。

医師は、「まず診察を終わらせなければならない」と思っている。

看護師は、「今は患者さんの処置を優先しなければならない」と思っている。

誰か一人が間違っているわけではありません。

それぞれが、それぞれの立場で優先しなければならない仕事を抱えています。

だからこそ、相手の立場を理解しながら、自分たちが必要としていることもきちんと伝える必要があります。

「話しかけにくい」で終わらせないことも大切

新人さんの中には、

「先生が怖くて聞けません」

「看護師さんに話しかけにくいです」

という方もいます。

その気持ちはよく分かります。

最初は誰に、いつ、どのように声を掛ければよいのかも分かりません。

でも、仕事上必要な確認まで避けるようになると、業務が進まなくなってしまいます。

そんな時は、一人で抱え込まず、先輩に相談すればいいと思います。

「この先生には、いつ声を掛けるのがいいですか?」

「この内容は、私から聞いても大丈夫ですか?」

と確認するだけでも違います。

長く働いているスタッフは、

「この先生には診察が終わってから聞いた方がいい」

「これは看護師さんを通して確認した方が早い」

など、その職場ならではの経験を持っています。

医療事務では、こうした周囲の経験を借りることも大切なスキルの一つだと思います。

最終的に大切なのは患者さん

医療事務と医師、看護師の間で意見が合わないことがあっても、最終的に目指しているところは同じです。

それは、患者さんに必要な医療やサービスをきちんと届けることです。

診断書を早く作成してほしいのも、事務スタッフ自身のためではありません。

待っている患者さんがいるからです。

レセプトについて医師に確認するのも、正しい診療報酬請求を行うためです。

患者さんへの案内について看護師と確認するのも、患者さんが安心して診療を受けられるようにするためです。

職種が違えば、考え方や仕事の進め方が違うことはあります。

時には、「どうして分かってもらえないのだろう」と思うこともあります。

でも私は、そんな時ほど、「誰のための仕事なのか」を考えることが大切だと思っています。

医師も、看護師も、医療事務も、それぞれ役割は違います。

その違いを理解しながら必要なことを伝え、協力する。

それができれば、職種の壁を越えて働きやすい関係をつくることができるのではないでしょうか。

人間関係の相談を受けた管理職として大切にしてきたこと

私は長年、管理職として多くのスタッフから人間関係についての相談を受けてきました。

「○○さんとうまくいきません」

「こんなことを言われました」

「一緒に仕事をするのがつらいです」

相談の内容はさまざまです。

正直に言うと、人間関係の相談は、管理職として対応が難しく、私自身もつらいと感じる相談の一つでした。

仕事のやり方であれば、「ここをこう変えましょう」と具体的な改善策を考えられることがあります。

しかし、人間関係には感情があります。

どちらか一方だけの話を聞いて、「では、こうしましょう」と簡単に解決できるものではありません。

それでも、人間関係が悪くなれば、本人たちだけの問題では済まなくなることがあります。

職場全体の雰囲気が悪くなり、周囲のスタッフが気を使うようになる。

必要な情報共有ができなくなる。

協力すべき時に協力できなくなる。

場合によっては、患者さんへの対応にも影響するかもしれません。

私は長年の経験から、人間関係が円満な職場は、職場環境そのものも良くなりやすいと感じています。

だからこそ、人間関係の相談を「本人同士の問題だから」と放っておくことはできませんでした。

まず相談してきた人の話を聞く

人間関係の相談を受けた時、まず大切なのは、相談してきた人の話を聞くことです。

「何があったのか」

「いつ頃からそう感じるようになったのか」

「仕事にどのような影響が出ているのか」

本人が何に悩んでいるのかを聞きます。

人に話すことで、少し気持ちが整理できることもあります。

ただし、私はここで気をつけてきたことがあります。

それは、相談者の話だけを聞いて、すぐに相手が悪いと決めつけないことです。

相談に来るほど悩んでいるのですから、その人がつらい思いをしていることは受け止めなければなりません。

でも、人間関係には相手がいます。

一方から見えていることと、もう一方から見えていることが違う場合があります。

だから私は、まず相談者の話を聞きながらも、できるだけ冷静に状況を見るようにしてきました。

相手の良いところも伝えるようにしてきた

相談を受けた時、私はできるだけ、相手の良いところも相談者に伝えるようにしてきました。

人間関係が悪くなると、相手の嫌なところばかりが目につくようになることがあります。

「あの人はいつもそう」

「あの人には良いところなんてない」

そう思ってしまうこともあるでしょう。

でも、同じ職場で働いていると、その人にも良いところがある場合があります。

仕事が速い。

患者さんへの対応が丁寧。

困った時には助けてくれる。

経験が豊富で、いざという時には頼りになる。

私は、「確かにその部分は困りますね。でも、○○さんにはこういう良いところもありますよね」と伝えることがありました。

もちろん、問題のある言動を我慢してほしいという意味ではありません。

ただ、一度嫌いになった相手をすべて悪く見てしまうと、関係を改善するきっかけまでなくなってしまうことがあります。

少し違う角度から相手を見ることで、気持ちが変わることもあるからです。

相手の話も聞いて事実を確認する

必要がある場合には、相談された相手とも面談をしてきました。

その時に大切にしていたのは、最初から、「あなたが悪いと言われています」という姿勢で話をしないことです。

相手にも相手なりの考えがあります。

例えば、「仕事を手伝ってくれない」という相談があったとしても、相手は、「自分の担当業務で手いっぱいだった」と思っているかもしれません。

「きつい言い方をされた」という相談でも、本人には、「仕事上、必要な注意をしただけ」という認識かもしれません。

だからこそ、双方から話を聞かなければ分からないことがあります。

感情だけではなく、実際に何があったのかを確認する。

管理職として、これはとても大切なことだと思っています。

歩み寄れるならサポートする

双方の話を聞いた結果、「少し話し合えば分かり合えるかもしれない」と思うこともあります。

そんな時には、必要に応じて間に入り、歩み寄れるようにサポートしてきました。

誤解が原因だった。

言葉が足りなかった。

お互いの仕事の状況を知らなかった。

こうしたことが分かれば、関係が少し改善することもあります。

ただ、私は無理に仲良くさせようとはしませんでした。

職場には、さまざまな人がいます。

考え方も違います。

性格も違います。

仕事に対する価値観も違います。

大人同士ですから、どうしても合わない人がいることもあります。

「今日から仲良くしてください」

と言われて、本当に仲良くなれるものではありません。

私は、そこまで求める必要はないと思っています。

全員と仲良くする必要はない

職場では、「みんな仲良く」という言葉を聞くことがあります。

もちろん、仲が良いに越したことはありません。

でも、私は長年多くのスタッフを見てきて、全員がプライベートでも仲良くなる必要はないと思うようになりました。

気が合う人もいれば、合わない人もいます。

それは自然なことです。

無理に好きになる必要もありません。

ただし、仕事は別です。

挨拶をする。

必要な情報を伝える。

困っていれば必要な範囲で協力する。

患者さんへの対応に必要なことは共有する。

社会人として最低限必要なコミュニケーションは取らなければなりません。

私は、「仲良くすること」と「仕事をきちんと一緒にすること」は別だと考えています。

好き嫌いがあっても、仕事は仕事として協力できる。

それだけでも、人間関係による負担はかなり違ってくると思います。

人間関係を仕事に持ち込まないことは大切

人間関係が悪くなった時、私が双方に伝えてきたのは、「仕事に悪影響を出さないようにしてください」ということです。

例えば、

「あの人とは話したくないから、必要なことも伝えない」

「あの人が困っていても手伝わない」

「あの人から頼まれた仕事だから後回しにする」

こうなってしまうと、個人同士の問題ではなくなります。

医療事務は、情報共有がとても大切な仕事です。

患者さんの保険情報。

診療に関する確認。

会計。

レセプト。

医師や看護師からの連絡。

必要な情報が正しく伝わらなければ、患者さんに迷惑をかける可能性があります。

だから私は、どれだけ相手と気が合わなくても、患者さんや仕事に影響を与えてはいけないということは伝えてきました。

人間関係が悪いと周囲まで疲れてしまう

二人の関係が悪くなると、実は困るのはその二人だけではありません。

周囲のスタッフも気を使います。

「この二人を同じ仕事にしない方がいいかな」

「この話はどちらに先に伝えればいいのだろう」

「あの人の前では、この話をしない方がいいかな」

そんなふうに、周りまで気を使うようになります。

職場全体がぎくしゃくしてしまうこともあります。

反対に、人間関係が円満な職場では、

「これお願いできますか?」

「分かりました」

「こちらは私がやりますね」

と自然に声を掛け合えます。

忙しい時にも協力しやすくなります。

私は、良い人間関係は単に「仲が良い」ということではなく、仕事を円滑に進めるための大切な職場環境の一つだと思っています。

管理職でも人間関係をすべて解決できるわけではない

20年以上管理職をしてきましたが、人間関係の問題をすべて解決できたわけではありません。

何度話をしても、お互いの気持ちが変わらないこともあります。

どうしても一緒に働くことがつらいというケースもあります。

そんな時には、可能であれば配置などを考えることもありました。

大切なのは、「必ず仲直りさせること」ではなく、「できるだけ仕事に支障なく働ける環境をつくること」だと思っています。

人間関係は、管理職が命令して解決できるものではありません。

本人同士が歩み寄れるならサポートする。

難しいのであれば、必要な距離を取る方法を考える。

それでも、仕事に必要なルールは守ってもらう。

私は、そのバランスを考えながら対応してきました。

人と人との問題ですから、正解が一つあるわけではありません。

だからこそ、人間関係の相談は、何年管理職を経験しても難しいと感じる相談の一つでした。

現場で感じたこと

人間関係は、どちらか一方だけが悪いとは限りません。

私は相談を受けた時、まず話を聞き、必要であれば相手にも確認し、できるだけ双方を見るようにしてきました。

歩み寄れるのであれば、もちろんその方がいいと思います。

でも、大人同士ですから、無理に仲良くなる必要はありません。

大切なのは、気が合わない相手であっても、社会人として必要なコミュニケーションを取り、患者さんや仕事に悪影響を出さないことだと思っています。

人間関係が円満であれば、職場の雰囲気も自然と良くなります。

そして、その働きやすさはスタッフだけでなく、患者さんへの対応にもつながっていくと、長年の現場で感じています。

まとめ|医療事務の人間関係だけで辞める前に考えてほしいこと

医療事務の仕事をしていると、さまざまな人との関係があります。

同僚。

先輩や後輩。

上司。

医師。

看護師。

そして患者さん。

人と関わることの多い仕事だからこそ、人間関係に悩むことは決して珍しいことではありません。

私は42年間、医療事務の現場で働き、管理職として多くのスタッフから相談を受けてきました。

その中には、

「もうあの人とは一緒に働けません」

「職場に行くのがつらいです」

「人間関係が原因で辞めたいです」

という相談もありました。

人間関係の悩みは、目に見えにくいものです。

仕事量が多ければ、仕事を減らす方法を考えることができます。

勤務時間が合わなければ、働き方を変えられることもあります。

しかし、人の気持ちや相性は、簡単には変えられません。

だからこそ私は、人間関係だけで辞めたいと思った時には、退職を決める前に一度「ほかに方法はないだろうか」と考えてみてほしいと思っています。

配置や関わり方を変えるだけで状況が変わることもある

人間関係に悩んだからといって、必ずしも退職だけが解決方法ではありません。

職場の規模や状況にもよりますが、配置を変えることで関わる時間を減らせる場合があります。

担当業務を見直す。

勤務時間をずらす。

直接やり取りする場面を減らす。

上司やリーダーに間に入ってもらう。

少し距離を置くだけで、関係が落ち着くこともあります。

私も相談を受けた時には、可能であれば配置などを考慮してきました。

毎日顔を合わせ、同じ仕事をしなければならない時には耐えられなかったことでも、少し距離ができるだけで気持ちが楽になることがあります。

人間関係の問題は、「仲直りする」か「辞める」かの二つだけではありません。

その間にも、できることはあります。

だから、もし今、人間関係だけを理由に辞めようとしているのであれば、まず上司や信頼できる人に相談してみるのも一つの方法だと思います。

無理に仲良くしようとしなくてもいい

苦手な人がいると、

「もっと仲良くしなければ」

「私が我慢すればいい」

と思ってしまう方もいるかもしれません。

でも、前の章でもお伝えしたように、私は職場の全員と仲良くする必要はないと思っています。

仕事をするうえで必要な会話ができる。

必要な情報を共有できる。

患者さんのために必要な時には協力できる。

それができていれば、必ずしもプライベートまで仲良くなる必要はありません。

相手を好きになる必要もないのです。

人間関係で疲れてしまう人の中には、

「相手に分かってもらいたい」

「相手に変わってほしい」

と思い続けて、さらに苦しくなってしまう方もいます。

でも、人を変えることは簡単ではありません。

それなら、「仕事上、必要な関係だけはきちんと保つ」と考える方が、少し気持ちが楽になることもあります。

転職すれば人間関係が必ず良くなるとは限らない

人間関係に悩んで退職を考えているスタッフには、私は一つ伝えてきたことがあります。

それは、「転職先の人間関係が、必ずうまくいくとは限りません」ということです。

これは、「だから我慢して今の職場にいなさい」という意味ではありません。

本当につらい状況であれば、環境を変えることが必要な場合もあります。

ただ、どの職場にもさまざまな人がいます。

優しい人もいれば、厳しい人もいます。

自分と考え方の合う人もいれば、どうしても合わない人もいます。

今の職場を辞めれば、今悩んでいる相手とは離れられます。

でも、新しい職場で別の人間関係が始まります。

だからこそ、「この人が嫌だから辞める」と勢いだけで決める前に、「今の環境を変える方法は本当にないだろうか」と一度考えてみてほしいと思います。

配置を変えられないか。

上司に相談できないか。

必要以上に相手と関わらずに仕事をする方法はないか。

それでも状況が変わらないのであれば、その時に転職を考えても遅くはないと思います。

それでも辞めたいという意思が強ければ無理には引き止めない

私は管理職として、できればスタッフには長く働いてほしいと思ってきました。

せっかく仕事を覚え、経験を積み、一緒に働いてきた仲間です。

だから、「できれば誰にも辞めていただきたくない」というのが、私自身の思いです。

でも、本人が十分に考えたうえで、

「もう辞めたい」

「環境を変えたい」

という強い意思を持っているのであれば、無理に引き止めることはしませんでした。

人にはそれぞれ事情があります。

同じ出来事でも、どれくらいつらいと感じるかは人によって違います。

周囲から、「それくらい我慢すればいい」と言えるものではありません。

私は、長く働くことだけが正解だとは思っていません。

ただ、辞める前にできることを一度考えてみて、それでも自分の気持ちが変わらないのであれば、自分で納得できる選択をしてほしいと思っています。

人間関係だけでなく、給料や家庭の事情、仕事そのものへの負担から「医療事務を辞めたい」と悩む方もいます。

私はこれまで何十人もの退職相談を受けてきましたが、辞めることだけが選択肢ではなく、雇用形態や部署を変えることで働き続けられる場合もありました。

医療事務を辞めたいと感じた時に、一度考えてほしいことについてはこちらの記事で詳しくお話ししています。

医療事務を辞めたい…その前に読んでほしい|42年間現場で見てきた本当の退職理由
「医療事務を辞めたい」と悩んでいませんか?42年間医療事務の現場で働き、管理職として多くの退職相談を受けてきた経験をもとに、退職理由や辞めずに続けた人の共通点、後悔しない選択についてお伝えします。今悩んでいる方に読んでいただきたい記事です。

人間関係が良いことは「仲良し」であることとは少し違う

42年間働いてきて、私はいろいろな職場を見てきました。

その中で感じるのは、人間関係が良い職場=全員が仲良しの職場ではないということです。

性格が合わない人がいてもいい。

意見が違うことがあってもいい。

時には仕事のことで厳しく言い合うことがあってもいいと思います。

それでも、

「困っている時には助ける」

「必要な情報はきちんと伝える」

「仕事に個人的な好き嫌いを持ち込まない」

「患者さんの前では同じ医療機関のスタッフとして協力する」

こうしたことができる職場であれば、十分に良い人間関係を築けるのではないでしょうか。

無理に仲良くなる必要はありません。

でも、お互いを一人の社会人として尊重する。

私は、それが一番大切だと思っています。

人間関係は仕事を辞める理由にも、続けられる理由にもなる

人間関係が悪ければ、どれだけ好きな仕事でもつらくなることがあります。

反対に、仕事が忙しくて大変な時でも、「この人たちと一緒なら頑張れる」と思えることがあります。

私自身、42年間医療事務を続けてこられたのは、自分一人の力ではありません。

困った時に助けてもらったこともあります。

一緒に笑ったこともあります。

大変な時に、みんなで協力して乗り越えたこともあります。

人間関係に悩んだことがなかったわけではありません。

それでも振り返ってみると、一緒に働いてきた人たちとのつながりも、私が長く仕事を続けてこられた理由の一つだったと思います。

もし今、医療事務の人間関係に悩んでいるのであれば、「辞めるしかない」とすぐに結論を出さなくてもいいかもしれません。

少し距離を取る。

誰かに相談する。

配置や働き方を変えられないか考える。

仕事上必要な関係だけに割り切ってみる。

できることを一つずつ試してみてください。

それでもつらいのであれば、環境を変えるという選択肢もあります。

大切なのは、周囲に言われて決めるのではなく、自分自身が納得できる働き方を選ぶことだと思います。

42年間、さまざまな人と一緒に働いてきた今、私が思うのは一つです。

すべての人と仲良くする必要はありません。

でも、相手を尊重し、仕事に必要なコミュニケーションを取り、困った時には助け合う。

そんな関係を少しずつ築いていくことが、医療事務として長く働くための大切なことの一つではないでしょうか。

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